Nimrod (ニムロッド)
あの子は木に登って 火照った大地を見晴らしたどこかに僕みたいな道化師はいませんか飛び交うバスケットボール飛行船は空白をめざす足を滑らせたら パラシュートは開かない
「ママ、あの高見へと連れて行って聖なる頂へと眺めをみてみたくてでも どうせ みせてはくれないよね突然の風雨やらで
ほら誰かが引きずり降ちた痕跡があるでしょう科学はいい線までいった愛と迷信をスポンサーにしてルール履き違えたまま
見て 足跡 拡がっていくよ」
あの子は木に登って 黒い大地に息を呑んだ巨大なバグのなかプログラムうごめいてる歴史はそれ自体がスケープゴートの様相だよ空へと吹き上げる風は意思を孕んでいる言葉が鳥のように晴れた空を飛んでいる東京に溢れるこのくだらない信仰のなかで僕らは議論を白熱させるくせに、
あの太陽が偽物だってどうして誰も気づかないんだろう
飛び交うバスケットボール飛行船は空白をめざす8月、目隠しを課せられた母親たちあの子は木に登って、何か言った足を滑らせたら パラシュートは開けない