Yasashii Uta (やさしいうた)
優しい気持ちになることが時々むつかしくて夜空に白く溜息を置いて来た
おんがくがいつでも私の心にあってただひとつ行きたい場所を照らしてくれるように祈った
明日歌ううたはきっと冬の陽射しの中できらきらと風をまとい君の胸に届くだろう
濡れた芝生の上で誰もが笑いさざめいて大好きなひとたちと甘いお菓子をつまんで
みんなが笑いさざめいて優しい音を探しに手を振ってそれぞれの夢路へ帰るまで
わたしはみんなを見送って小さなハミングで消えて行く背中の向こうに微笑みを届けたくて
涙が誘う夜も静かな鈴の音が呼ぶ方へ迷わず行けたら木枯らしを超えた頃また会えるから一緒に遊ぼう笑って
明日歌ううたのために奇麗になれなくても透明な心のまま眠りたいと祈った
おんがくを探して真っ白な地図を広げてまっすぐにただ素直に歌いたいだけ
まだ誰も知らないやさしいうた明日口ずさむやさしいうた君に届け