Hakuhan (白斑)
重なる躰に舌を這わす高鳴る鼓動、息、滴る蜜打ち寄せる波に少しずつ高めて腐らぬよう一呼吸だけ止めて最後まで激しく求めて
胸の奥響く「此方ヘ御出デ」愉悦に溺れる 息絶えるまで
貴方の注ぐ愛情は四肢を縛り、視界も絶つ突き上げられ洩れる声共に深いクレバスに堕ちようこの夜が明けるまで
漆黒の炎ユラリ蠢く乾いた鞭の音が木霊す肌を斬るようにのたうち回る様、響く嗚咽躰に証を刻み付ける噛み締めるように
果実を貪り、パンドラを開き溢れ出すこの両手に余る欲望
貴方に注ぐ情熱で闇を燃やし、思考も絶つ口づけられたあの日から二人深いクレバスに堕ちたの
繰り返して果てる共に幾度も愉悦に溺れる 息絶えるまで
貴方の注ぐ愛情は四肢を縛り、視界も絶つ固く締め付け合ったまま共に深いクレバスに堕ちようこの夜が明けるまで