Shuusoku (収束)
海鳥が瓦礫の上空いなないたコンクリート世紀は知恵の数式 今じゃ遠い日のヒエログリフかつての人の営み 腐食した建造物 侵食する植物の増殖 カンブリア爆発ハタネズミがサカナを喰らえば 猛禽類が噛り付いて空へ誘った逆光の太陽が燃え盛る 生き死にの律動 亜熱帯雨林と化した ここ東北の北端にも湧き水、岩から滲みて 陽が落ちては冷却の星空に聞き入り平穏が訪れたのだと知る 奪うも奪われるもなく 等しく星の砂塵となりて唸り 遠吠え 求愛のさえずりや 威嚇のがなりとか 生命のオーケストラ
飲めや歌えや 騒げ愛おしいや 夜通しだ 呼応した鼓動しか物音しない ここ何億夜規律無しの無秩序と思いきや 命の思想は確かに存在した
飲めや歌えや 騒げ愛おしいや 夜通しだ 呼応した鼓動しか物音しない ここ何億夜荒廃したとは人の言い様だ ここにはもう人類は居ないのだから