新世界
弱りきった魚 あれは僕らの影流れに逆らって泳いだ砕け散った夢は水の上に浮かんで今はもう季節の中にいる
いつから君と旅をしていたんだっけ理由も答えも思い出せなくて怖くなった
重ねたライト 三角形の太陽なぞった未来派六畳半に埋もれてガラクタみたいに時間が積もっていくさよなら新世界
羽のない渡り鳥 地図にないどこかへ風向きに逆らって歩いた陸続きの夢は砂の上に揺らいで今はもう季節の中にいる
続く波形の山脈 涙の海洋
重ねたライト 三角形の太陽なぞった未来は六畳半に埋もれてガラクタみたいに時間が積もっていくさよなら新世界
演じていただけのアダムとイブ永遠の楽園に溢れやまない空虚始めよう 日付のない物語例えばこんなノイズで
高鳴る心臓 線対称の体温曖昧な自由が僕らを置いていっても行く宛てさえ無い感情が覚えているいつかの邂逅
逆再生したラスト 踏み込む回路乾いた呼吸で振り切っていく速度計目の眩むような光源の向こうには微かな新世界
理想像と幻想の残像蜃気楼 歪んで消えた あの日の影倍音の連動 目覚める細胞
微かな新世界