Kaze ni sasurai (風に流離い)
「彼女に振られたんですよ」 と心療内科の先生に相談したら 自業自得だと説教されて帰された二度と来るかこのヤブ医者 悪いのは百も承知だって開き直れる程強くない さながら自己嫌悪の吹きだまり
夢とか希望とか未来は 今の僕にとっては脅しだその類いの漫画 小説 映画 音楽は資源ゴミ昔は夢もあるにはあった その夢が枕元でほざく「おまえじゃ駄目だこの役立たず 特別と思うなゴミ屑」
夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体だけどわずかに 忸怩たる思い 生きてるプライドは捨てきれない遅い夜中に 不意に泣いたり 行ったり来たりのギリギリのサイン月が夜空に 余裕で浮かび 早く朝よ来いと願うばかり
やるしかない所にまで 気付けば追いつめられてたんだ方法や手段は選べない 凡庸な僕 才能不在挑んではヘマして悩んで いつからかそれが楽しくて笑われたのは数限りなく その度ムキになる天の邪鬼
時給幾ら余命切り売り 残された時間に苛立ち時に裏切られたりしたよ でもそれが糧になりゃ儲け物失うものなんて何も無い 手にする方が多いくらい死んだ魚の眼の少年 僕はお前に感謝するぜ
夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体必死な奴に 後ろ指差し 嘲笑った奴を見返したいってのは建前 認められたい が目的のしがない唄うたい勝ちなんてない 負けなんてない 死ぬまで続く無様な戦い
手を差し伸べてくれた人に ホントに感謝してるんだよもう少し取って置くべきだろう 鞄一杯のありがとうやるべき事伝えるべき事 怠けりゃそこで途絶える航路他人ではなく 面目じゃなく 自分の為に今は歌いたい
夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し生きる力に 自ずと変わり 死に切れぬ僕の弁明と成り風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い