Gedokusareru Jukai (解毒される樹海)
例えばくだらない意味で記憶が汚れてしまうなら。スプーンの持ち方、祈り、共有、長い髪を切るように。子ども達は城を造る。スカート気にしながら君は、首を傾げ、笑って、目を閉じる。「わたし飼うならでっかい犬がいいなあ」真っ赤に燃えた、君の未来は?小さな手をひかれ森へ消えたら、もう君の顔を誰も知らない。忘れることを忘れ血を流しても、もう君の痛みさえ分からない。(動かない真っ白な右手を掴んで祈るよ逃げられるように、僕らだけで。)*「誰も幸せになれない映画ね」「気付かないフリをしていた」「おまじないをかけたわ」「どんな?」(あげるよ全部雑音を気が触れるまで。種を蒔いて、花を咲かせて、毒を消したい。)*「大きな犬を飼う夢を見たんだ」