Märchen (メルヒェン)
信じきっていた世界の形だって君の周りを廻り出して右の方に傾いた
この手の中に夢も何もなくてだけど何かここにあって胸をジリジリ焼いた
恋しい人が君を抱きしめてくれたら曖昧な夢が秩序の底を打ち抜いた
からっぽになって僕らは箱の中を見ていた箱の外どこにいるのか知らないだけだった
それは君が忘れてた伝え話しに似ていた沈黙を探す為に口を閉ざせないぼくたちが語り継ぐ無垢な童話をぼくたちは生きていた愛しさというノイズを欲しがって欲しがって胸をジリジリ焼いた
逆立てていた気持ちを削ぎ落としたここにある物語はとてもシンプルだった
狼狽えたまま僕らは箱の外それとも深い箱の中最後の頁を超えて旅立った
1オクターブ外して僕らは歌う
歓びの残像未来もそこにあって君とまだ笑い合って何か儚いものが見えた